Ultimate Comics Spider-Man Volume 1

Ultimate Comics Spider-Man by Brian Michael Bendis - Volume 1 (Ultimate Spider-Man)

Ultimate Comics Spider-Man by Brian Michael Bendis - Volume 1 (Ultimate Spider-Man)


#1
オズボーンインダストリーズのラボ。ノーマン・オズボーンがDr.マーカスにアラクネの伝説を語り、スパイダーマンを生み出したクモをもう一度つくるように命じる。頭を抱えるDr.マーカスの傍らで、胴体に42と書いてある実験体のクモが箱から這い出てしまう。
11ヶ月後。ノーマン・オズボーンはグリーン・ゴブリンだったと報道するデイリー・ビューグルの紙面。
荒れ果てたオズボーンのラボにマスク+全身スーツの男が侵入、金庫から札束などを盗むが、その最中に42番のクモが男のバッグに潜り込む。
ブルックリン。チャータースクールの入学抽選会に親子3人で来た黒人少年マイルス。最後の一人の枠で当選する。くじの番号は42番だった。
マイルスはアーロンおじさんのアパートを訪ねる。マイルスはアーロンおじさんに憧れているようである。入学が決まったと告げるとよろこぶアーロンおじさん。アーロンおじさんとマイルスの父親は教育を受ける機会がなかったからだ。
アーロンが目を離している間にバッグから42番のクモが這い出る。マスクの泥棒の正体はアーロンおじさんだったのだ。クモがソファーに座ったマイルスの手を噛む。泡を吹いて倒れるマイルス。
目を覚ますと、アーロンに呼ばれた父親がやって来た。息子にドラッグを与えたのではと疑い、アーロンに詰め寄る父。二人が口論している間にマイルスは部屋を抜け出す。
道ばたにしゃがんでいるマイルスを、追いかけてきた父は気付かずに通り過ぎる。マイルスが自分の体を見ると、着ている服ごと透明になっているのだった。
#2
ブルックリン。通りを駆けながら驚異的な身体能力を発揮したり透明になったりするマイルス。それを見た人々はみな彼をミュータントだと思い、胸糞悪そうに悪態をつく。身体の変化に戸惑いつつ歩くうち悪ガキグループにからまれるが、手から発せられた電撃で撃退する。
マイルスは親友ガンケを訪ねる。ガンケは東洋系のデブなオタク少年で、チャータースクールへの入学はマイルスより先に決まっている。この二人はお互いが唯一の友達であるらしい。マイルスはガンケに透明になるところを見せようとするがうまくいかない。次にガンケの作りかけのレゴに触れると、電撃でレゴは吹っ飛んだ。おじさんの部屋でクモに噛まれてミュータントになってしまったのだ、と話しているうちに透明になるマイルス。それらを見てガンケはクールだと言うが、マイルスは自分がミュータントだと世間に知られたら連行されると恐れ、黙ってるよう頼む。そこへ父親がやって来て、マイルスを連れて行く。
二人はベンチに座る。父はかつてアーロンとともに窃盗の罪で牢屋にいた事があると告白。驚くマイルス。そして自分は善人になろうと努力しているがアーロンは改心せず悪人のままなのでもう会ってはいけないと言う。
会話の途中で、ヒューマントーチらが目の前を横切って飛んで行った。それを憧れの目で見るマイルス。しかし父もまたミュータントを嫌悪している。
その夜。マイルスのスマホにガンケからメッセージが入る。「もしやお前はスパイダーマンになったのでは?」スパイダーマンはクモに噛まれて能力を得た、というネットの記事を見たからだ。試しに壁に手足をつけてみると、そのまま天井まで歩けてしまいマイルスはまたも驚くのだった。
#3
夜。部屋にやって来たガンケに頼まれ、天井に張り付いてみせるマイルス。「お前はスパイダーマンだ!」ガンケは大喜びだがマイルスはイヤだ、普通の人生を送りたいと言う。
翌日、真相を探るべくアーロンの部屋を訪れる二人。しかし部屋はもぬけのカラ。
帰り道、火事の現場に居合わせ、ガンケに促されてクモのパワー(ただし糸は出せない)で取り残された人を救出するマイルス。それを見て黒人の消防士が同僚に言う。
「やっぱりスパイダーマンは黒人だったな」
労をねぎらうガンケに、もうこんな事はゴメンだと泣いて訴えるマイルス。こんな事は本物のスパイダーマンに任せれば良いんだ、と。
ブルックリンのチャータースクールに入学、寮生活が始まる。ガンケの他にもう一人ジャッジという黒人少年がルームメイトになる。
ある日の夜。寝ているところを起こされて緊急に体育館に集められる生徒たち。先生によると、近くでスーパーヒーローがらみの戦闘が行われているので、街の指示に従って避難のため全校生徒を集めたのだという。詳しい事は不明だとしながらも先生は言った。
スパイダーマンが撃たれたらしい」
#4
夜。チャータースクール、ブルックリン・ビジョンズ・アカデミーの体育館。スパイダーマンが撃たれたと聞き、一人外へ飛び出すマイルス。
現場ではピーター・パーカーとグリーン・ゴブリンの最期の戦いに決着が着こうとしていた。スパイダーマンのコスチュームはぼろぼろで、マスクは無く素顔を晒している。地面に這いつくばり呪いの言葉を吐くグリーン・ゴブリンに、持ち上げた巨大なトラックを叩き付けとどめを刺す。爆発が起こり、吹っ飛ばされるピーター。
爆発のあった方向へ急ぐマイルス。
メイおばさん、MJ、グウェンらが嘆き悲しむ中、息を引き取るピーター。
「ベンおじさんは救えなかったけど、おばさんは救えたんだ。僕、やったよ…」
周りを取り囲む人々の最前列でその様子を見ていたマイルスは、座り込んで悲しみに暮れるグウェンに話しかける。
「彼の名前は?」「ピーター・パーカー」
スパイダーマンの死と、正体が高校生ピーター・パーカーであったことを伝えるデイリー・ビューグル紙面。それをノートパソコンで見るガンケ。「僕が臆病だったばかりにこんな事になってしまった。自分のパワーをもっと早く使っていれば、スパイダーマンの死を防げたかもしれないのに」と自分を責めるマイルス。ガンケは言う。
スパイダーマン不在の今こそ、お前がスパイダーマンになるべきなんじゃないかな」
ピーター・パーカーの葬儀。教会(セントパトリック大聖堂と思われる)の前には大勢の人々が集まっている。その最前列でメイおばさんたちが通るのを見るマイルスとガンケ。「どうして彼はスパイダーマンになったんだろう?」マイルスのつぶやきを聞きつけ、グウェンが凄い目で睨みながら近づいてきた。ベンおじさんの事と「大いなる力は…」の文句を言って聞かせるグウェン。「どうして彼はマスクを?」つづけて尋ねるマイルスにグウェンは答える。
「彼は自分がヒーローだなんて誰も知らなくていいと思っていた。それって超クールよね」
学校の寮。ニュー・スパイダーマンのコスチュームデザインを考えているマイルス。ガンケがハロウィン用のスパイダーマンのコスチュームを持ってきてマイルスに渡し、これを着ればいいと言う。
スパイダーマンのスーツを着たらすっかり気分が開放されたマイルスは、街中の建物の屋上を飛び回り駆け回る。
「スバラしい!僕は一体何をグズグスしていたんだろう!」
下の通りで大きな音がしたので行ってみると、カンガルーと名乗るギャングが暴力沙汰を起こしている。「お前、死んだんじゃなかったのか」マイルスに襲いかかるカンガルー。ボコボコにされながらも、電撃でついにカンガルーを仕留める。しかし通りはメチャメチャになり、人々もあまり歓迎していない様子。その場を離れ、マスクを取ってつぶやく。
「このコスチューム、やっぱマズいよ」
寮に戻ると、今の件がさっそくデイリー・ビューグル電子版に載っている。『スパイダーマンはもうたくさん!』というひどい書かれようをガンケにぼやいていると、ルームメイトのジャッジが部屋に戻ってくる。が、まだ着替えてなかったマイルスは布団にもぐってごまかす。そしてつぶやく。
「君はどうやってたんだ、ピーター? 僕はもっと訓練しないと」
次の日(?)の夜。マイルスは再びハロウィンの衣装を着て街のパトロールに出動する。突然、頭の中でスパイダーセンスがうなる。と同時に蹴りが飛んできて建物の屋上に叩き付けられる。マイルスが顔を上げるとそこにはスパイダーウーマンがいて、こちらを見下ろしていた。
「あんた一体、自分が何様のつもり?」
#5
建物の屋上。ハロウィンのスパイダーマンコスチュームを着たマイルスの前に立ちはだかるスパイダーウーマン。
「あなたは誰?どこでそのパワーを得たの?」
マイルスのスパイダーマンコスチュームにイラつくスパイダーウーマン。逃げようとしたマイルスはマスクを剥がされクモ糸でがんじがらめにされ、転んで気絶する。
目を覚ますとそこはアルティメッツの本拠地、トリスケリオン内の一室。マイルスを見守るのはニック・フューリーとアルティメッツの面々。ジェシカ・ドリューだけが一人、激怒している。血液検査の結果、マイルスの能力はピーターのケースによく似た後天性のものだと判明。全員をその場から出すフューリー。
「二人目、か」
フューリーはマイルスに訊く。「どこでクモに噛まれた?」「おじさんの部屋で」「アーロン・デイビスか」驚くマイルス。フューリーはおじさんの事を詳しく知っていた。アーロンおじさんはFBIからプラウラーと呼ばれていて、かなりの逮捕歴があると言う。「なぜそのコスチュームを?」「もう一人のスパイダーマンが死んで…僕、思ったんです、あの…」「"大いなる力は…"ってやつか」「はい」そしてコスチュームを咎められたマイルスは言う。
「侮辱するつもりなんか無かった。ただ敬意を示そうと…」
突然真っ暗になる。施設内から脱獄したエレクトロの仕業だ。逃亡しようとするエレクトロにアルティメッツのメンバーたちは次々やられるが、マイルスがスパイダーパワーと必殺の電撃で倒してしまう。
翌日。昨晩の事をガンケに話すマイルス。電撃はガンケによって「ベノムブラスト」と名付けられる。「お前はスーパーヒーローだぜ!」
一人の女性に呼び止められるマイルス。「どちら様?」「ゆうべ会ったでしょう、上で」彼女はジェシカ・ドリューだった。フューリーからだと言ってケースを手渡し、去って行くジェシカ。ゆうべの活躍により、マイルスはもう一度チャンスを与えられたという事らしい。ケースを開けると中にあったのは、黒地に赤い模様というクールなニュー・スパイダーマンのコスチューム。それを見たガンケは言うのだった。
「これでお前も正式にスパイダーマンだな」<おわり>