諸星大二郎 マッドメンの世界

¥1,723
Lにて


細野晴臣との対談を目当てに。
基本的に現地取材はしないらしい諸星大二郎が、40年前資料と想像のみで描いたパプアニューギニアに今回初めて訪れたという。
現地では儀式も観光化されていたり人々はスマホを使っていたりだが、それを特に心を動かすことも無く淡々と受け止め、お膳立てされた殿様旅行と知った上でそれでもちょっとした発見に感動する諸星大二郎はオトナである。

諸星作品で初めて読んだのが、ちくま文庫の「マッドメン」だった。中学か高校生向けの、生徒が生徒に勧める推薦図書、みたいな冊子で紹介されていて興味を持ったのだ。こんな面白い(こんな種類の面白さの)漫画がこの世にあるのか、と衝撃を受けたな。
その後「暗黒神話」に行こうとしてジャンプスーパーコミックスの表紙があまりにオドロオドロしいのに怖じ気づき、とりあえず西遊記だから読みやすそうだという理由で「西遊妖猿伝」を一旦はさんだ。しかしオドロなのは同じ事なのであった。
「西遊」はやっぱりアクションコミックス版が好きだな。哪吒太子が表紙の巻などは、本自体が禍々しい邪気を放っているようでまさに「禁断の書」だった。