バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生


バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生
F市にて
事前にトレーラーも見てたしあらすじもなんとなく知ってたし、という気合いの入らなさで、とにかくDCはよく知らないのでお手並み拝見とばかりのテンションで観た。が、一応満足した。
前作「マン・オブ・〜」の時に出た、宇宙人同士どつき合うだけで街が大破壊やないか!どこがヒーローじゃい!というツッコミをそのまま受ける形で始まる。あの時ツッコんだ人こそ思うつぼ、前作は前フリだったのだな。

「満足した」という前提で、以下それでも山とある気になった点。
いきなりロイスのサービスシーンが始まるとは正直面食らった。どこへ向けた映画なのやら。
スーパーマンは、ルーサーの一味を負うバットマンをなぜ邪魔した?そして一味をみすみす見逃した?クリプトナイトを運んでる事に気付かなかったのか?
ルーサーは結局何がしたかったん?スーパーマン登場以来2年間、全ては彼を倒す事だけを目的に綿密な計画を立てていた、という事か?だとしたら、そうまでする理由は?学生時代からクラークに恨みがあった、ってわけでもなさそうだし、今回は。
冒頭の砂漠のテロリストや子供達の誘拐監禁がルーサーの陰謀とどう関係あるのか、よく分からなかった。バットマンがスーパーマンと対決する決意をしたタイミングがなぜあそこなのかよく分からない。なぜ唐突にバットシグナルを照射しただけでスーパーマンが来ると思ったのかよく分からない。バットマンがルーサーと通信してたのもよく分からない。ルーサーが屋上でスーパーマンにいろいろ説明するんだけど、演技がエキセントリック過ぎて字幕を見てすらも何を言ってるのかよく分からない。だいたいルーサーってあんな病的なキャラか。もっと尊大じゃなかったか。あの俳優、ヘンにジョーカー入れようとしてなかったか。ロイスが、自分が捨てた槍をまた拾いに行く理由がよく分からない。アレが必要だとはロイスは知らないはずだが。次回の敵の伏線らしき絵画も、よく分からない。DCよく知らないから。
目玉の、バットマンとスーパーマンのガチンコ対決は映像的には見応えあった。ただ、お互いの価値観の違いから始まる対決になると思いきや陰謀と誤解による対決だったので見ていて胸に迫るものがなかった。本当にただの無駄な戦いだから。
夢のシーン多すぎないか。まぼろし含め結局4回もあった気がする。一本の映画内にしては、さすがに4回は掟破りだろう。

次の映画はワンダーウーマンらしいが、それ以外の将来のジャスティスリーグの面々も断片的に出てきた。が、こー言っちゃ何だけどそれぞれソロ作の主演を張れるとはとても思えない地味さだったが…。
「マン・オブ・〜」からの今回のスーパーマンは、個人的には大好きだ。誠実そうで好感持てる。出来ればスーパーマンのソロ作の続編が観たい。
バットマンは、バートン版やノーラン版の続きとして見たければ、かなりの点に目をつぶればそう見れない事もないかな、とも思う。ジョーカーやキャットウーマンの存在を仄めかすセリフもあったし。
他、良かったのはバートン版以降のバットマン映画としては初めて、基本の姿が特殊アーマーでなく原作通りの、身体に密着型の布コスチュームだった所。それに見合うだけのベン・アフレックの筋肉が凄いが、本物なのかなアレ。タイヤを叩いたりという謎トレーニングしてたけど。あとバットマンのベテランヒーローらしい老獪さというか老練な戦いぶり。グロッキー状態のスーパーマンにトドメを刺す前に脚にロープつけてぶん回していたぶるという攻撃や、捕えた敵に自分の印の焼き印を押したりという、いかにもその道のプロという感じの儀式めいた行動。こういう凄みのある職人っぽいバットマンも今までの映像化では初めてではないか?それに、ワンダーウーマンの登場シーンが意外にも映画中最もカッコ良く、観ていて一番燃えた所だった。
周到な準備の元に実現したマーベルの映画版アベンジャーズと対照的に、なんか行き当たりばったり的に「遅れをとった分、とにかく急いでやったれ!」という勢いで始まっちゃった感のある映画版ジャスティスリーグ。生暖かく見守っていきたい。